病と勇気

 栃木県鹿沼市でクレーン車が突っ込み小学生6人が亡くなった事件、実に痛ましく家族の悲しみは如何ばかりのことでしょう。
 今朝の新聞によると、原因はてんかんの発作とのこと。病をかかえることは、本人にとって他人からは計り知れない苦しみ、「他の人にこの苦しみは分るものか」と思うのはもっとものことです。一方で家族の介護やそれ以外にも他人に迷惑をかけることがあるのも事実です。
 てんかんも治癒する病とのことで、医師の診断書が提出されれば免許が取得できることは人権の見地からとても良いことです。でも再発の恐れもあるとのこと。ならば車を運転すればこういう事態を招きうることは容易に判断できることです。
 てんかんにかかわらず病は大きなハンデで、社会がその人達に暖かい目を向けるのは義務でもあります。一方不運にも病を持つ人は、たとえ許されていることであっても、他人の生命に危険をもたらすことには慎む勇気が必要です。病は病として受け入れ、この事故をきっかけに勇気を持とうではありませんか。

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