「アメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひく」とはよく言われ、確かにアメリカの趨勢を見ているとやがて日本もこうなるだろうと推測がつきます。
ただ例外があるのかどうか、ここは譲れないと必死にもがいているのかどうか、電子書籍についてはまだ風邪の処方箋に至ってはいません。しかし消費者の利便性や選択を考えればこの流れは止まらないでしょう。利便性のみならずコストの面からもネット流通の力は絶大です。
世界最大の書店、バーンズ&ノーブルが経営破綻を発表したのはついこの間。今度はアメリカ最大のビデオレンタルチェーン、ブロックバスターが経営破綻です。アメリカでは既に電子書籍の波と共にお店で借りて映画などを観る時代は過ぎ、インターネットによるオンデマンドの時代であることの象徴です。
私共の近くに中規模の書店があり、よくあるようにレンタルビデオも営んでいます。素人目には書籍の売上げよりもレンタルビデオの売上げの方が多いのではと感じます。このような店にとって、今の流れは相当な脅威に違いありません。日本で今すぐにインターネットで映画を観る時代がくるとは思いませんが、今の内からそれに合わせた対策を考えてはおくべではあります。
部外者の私にはその対策は全く見えません。失礼とは思いますが、どんな対策を考えるのか、そのことについては相当興味があります。