社会的責任

 警察官や先生が犯罪を犯すと、一般の人の場合よりもバッシングを多く受けます。これは取りも直さずその職種の社会的責任が他よりも重いことを物語っています。
 弁護士の職もそうです。ところが昨今不正の話が良く耳に入ってきます。多重債務者の過払い金取り戻しのトラブルは頻繁ですし、消費者センターに寄せられる苦情は10年前の6倍を越えていると聞きます。
 裁判で無罪や減刑を勝ち取るのが弁護士の力量だとされますが、本当に被告の無罪を信じているならばともかく、策を弄してそれらを勝ち取ろうとするのは本来の弁護士たる人の仕事でしょうか。
 今朝の新聞で、橋下氏がテレビ番組で山口県光市事件の被告弁護団への懲戒請求を煽った件で弁護士会が「業務停止2ヶ月」を課した記事がありました。弁護士会の内々の取り決めは私には分かりませんが、裁判経過を聞くところでは橋下氏の言わんとすることがもっともだと思います。
 新しく弁護士になる人の息吹に期待したいところですが、先日発表された司法試験合格率は過去最低の17.3%、不合格者のコメントが、政府の「法曹人口2010年ごろに年3千人」とする方針に絡めて、「政府に裏切られた」では、先が思いやられます。

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