このブログ(※1)でも取り上げましたが、今の地図作りは衛星からのGPS信号で行う「衛星測位システム」に移行しています。地図作りだけでなくGPSは今や私たちの生活に欠かせないものの一つになってきています。
そもそもGPS信号による位置決めは、三つの衛星から軌道位置信号と時刻信号を受け取り、受信機側の時刻とのズレからそれぞれからの距離を割り出して求めています(実際は時刻補正のためにもう一つ、合計四つの衛星からの信号に基づいています)が、アメリカの軍事衛星に依存しているため受信場所によっては衛星が見通せなかったりします。
各国が衛星測位システムに力を入れているのに負けじと、我が日本も日本の真上に止まる衛星「みちびき」を9月11日に打ち上げる予定とのことです。既にJAXA(宇宙航空研究開発機構)は特設サイト(※2)を設けています。
打ち上げが成功すると、GPSだけによる測位精度が現在の10m程度から1mに上がり、測位可能時間は約90%から99.8%に、応答速度も30秒~1分程度が15秒程度になるそうで、私として、9月に行われることの注目度では、民主党代表選挙よりもこちらの方が上です。
(※1) https://miwaokina.com/blog/wordpress/?m=20090716
(※2) http://www.jaxa.jp/countdown/f18/index_j.html