新基準

 店の前の道路脇で車を留め、長いポールを立てて後はじっと待っておられる人がいます。「車の交通量の調査でもしているのかな?」 太陽が照りつける中、ハッチバックの扉を開けて陰をつくり、それでも照りつける太陽にタオルで汗を拭いながら、ひたすら時間待ちをしておられます。
 皆さんは何かお分かりでしょうか? つい興味が湧き、尋ねてみました。
 答は、GPSによる位置測定とのこと。写真の三脚の下に基準位置マークがあり、その位置をGPSにより測定しているのだそうです。現在個人の土地などは登記簿と境界明示などによって特定していますが、古い資料では不明な点も多く、将来はこの測定(「世界測値」と呼ばれていました)をもとにしていく基礎となる測定なのだそうです。精度は測定場所の衛星を見通せる状況にも依るのですが、1~2mm、車のGPSとは比較にならない精度に驚きです。ただ測定には最低でも1時間を要するとのこと。
 下のボックスに計器が収まっていて、現在8機の衛星を捉えていると画面を見せていただきました。ただ待つだけの仕事も大変です。「店はクーラーが利いてますから、どうぞ」とお奨めしましたが、汗を拭いつつ外でじっと待っておられる律儀な方でした。
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