ノートPC市場は破壊されるか

 パソコン市場はネットブックが大流行です。撤退していたシャープが復活したMebiusは蓋を開ければネットブックですし、富士通も従来の携帯ミニノートをネットブック化し、東芝は主要ブランドのDynabookを冠しての参入です。一方で、今の状況がノートPC市場を破壊するとの警鐘も発せられています。
 状況は私共の食品産業と似通っています。スーパーはこぞって「値下げ」をうたって集客に必死、そのための手段としてPB商品に傾倒しています。PB商品とて、つくっているのは名だたるメーカーばかり、メーカーとしては自社ブランドで他と差別化して販売したいのですが、スーパーの要求はPB化しての納入価格の引き下げ、断りたくとも断れば他のメーカーに入られる、ジレンマの末利益そっちのけで受けざるを得ない。
 結果、売れても売上金額は上がらないし、品質を下げた上に利益も付いてこない。
 消費者の立場からいえば、価格重視か、品質重視か、選択肢が増えてありがたい限りですが、グローバルに考えれば先の「PC市場を破壊する」との識者の意見も分からなくもありません。
 ただ、庶民の感覚としては「今」なのです。政府もそれを見越して「今」の政策をいろいろ打ち出していますが、識者の意見も頭の隅に置いて受け取らねばいけない気がします。

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