食品卸問屋さんの展示会に参加してきました。一般の方に展示会といってもなじみがないでしょうが、問屋さんがビルのフロワーを借りきり、小さく区切られたブースにメーカーが自社商品を展示して、招待されてこられる問屋さんの取引スーパーなどの方々に、新商品の紹介や商談をする場で、概ね春と秋の二回、問屋さん毎に各所で催されます。
今回は私共の三輪素麺に対し、お隣が機械麺の乾麺屋さん、そのまた隣が別の産地の手延べ素麺屋さんと、場所は乾麺激戦区の一角でした。
乾麺などの古典商品では、問屋さんとの取引が永くなると、だいたいどの取引先に自社の商品が採用されるか棲み分けが決まってくるのですが、お隣の機械麺屋さんは取引が浅いらしく、専用に設けられた試食コーナーとは別に独自に試食テーブルを持ち込み、うどん類を湯がいては試食とサンプル配布をなさっています。
湯がいた麺がざるに放置されているので訊ねてみると、時間が経って伸びた麺なので捨ててあるとのこと。機械麺の欠点を隠すようでちょっとやり過ぎとは感じるのですが、そういえば昔はこれくらいの入れ込みようでやっていたなぁと、彼女のバイタリティに、昔を思い起こさされた一日でした。