最近のテレビでの呼びかけや、警戒の強化により減ったとはいえ、まだまだ被害の続く振り込め詐欺ですが、昨日の朝日新聞の記事で、「被害金の内2億円が国庫に入る」と知り、何かちぐはぐな感じを受けます。
昨年6月に施行された「振り込め詐欺救済法」で、振り込め詐欺などで凍結された口座がネット公開され、5ヶ月以内に申し出れば分配返還され、請求がなければ国庫に入るというもの。
そもそもこのような法律があることを知り、ネットで検索できるようなら、振り込め詐欺などにはかかりにくいことでしょう。銀行業務についてはよく知りませんが、預金口座に振り込みがあったときには、「誰から」と記帳されています。現金ならいざ知らず、振り替え振り込みであれば、銀行内部では「どの銀行のどの口座から」と分かっているのではないのでしょうか。ならば、請求を待たずとも救済の手段はあるはず。
この件だけでなく、犯罪がらみで宙に浮いたお金は合法的に国庫に入ります。犯罪様々の感があり、上前をはねているようで釈然としません。