各地に乾燥注意報が発令され、火事のニュースが連日報道されています。子供や高年齢者が命を失い、働き盛りの人まで犠牲になっています。
私は子供の頃、母が病弱だったこともあり、おばあちゃん子でした。その祖母の口癖で、子供ながら火事の怖さを刷り込まれました。戦災を含め、3度の火事を経験している祖母は、ことある毎に、「火事は怖いでぇ、泥棒が持っていくのは高が知れてるけど、火事はみんな持っていきよる。」
子供への教育は、いわば刷り込みです。「火=火事」の連想は子供の私に刷り込まれ、子供なら誰しも興味が湧くマッチ遊びも、私には無縁でした。
両親が共に働くのも常となり、子供だけが家にいることも多くなりました。先日母親が鍵を掛けて外出中に、残された子供達が犠牲になる火事がありましたが、私の祖母のような人がその家庭におられたならば、おそらくその火事は防げたことでしょう。
電気製品を始め、家の中の機器は便利になり使う頻度も増えました。安全装置がどうのこうの言う前に、お父さんお母さん、もう一度子供達に火事の怖さを刷り込んでいただきたいと思います。