真綿で首をじわじわと締め付けられているような気がしてなりません。「どこそこが派遣社員何名に、解雇通告をした。」 「どこそこは、正社員も削減。」 「工場を何カ所閉鎖する。」 「内定通知が取り消された。」などなど。連日テレビは、不況だ不況だと大連呼です。
マスメディアの影響の大きさは、今更言うまでもありません。本人達も重々承知でそれを前面に打ち出し、どこよりも早く流すことを良しとし、時流のネタはここぞとばかり取り上げます。
ニュースは確かに必要です。ニュースがなければ、近くに事例がなければ、内定の取り消しなど、世の中の様子など耳に入ってはきません。しかし今のニュースバラエティ番組の取り組みは、ここぞとばかり煽っているとしか思えません。視ている人はますます憂鬱になり、ますます財布の紐は堅くなります。
確かに契約期限内の派遣の切り捨てなど、弱者いじめへの糾弾は大いに必要ですが、煽るだけでなく、世の中に大きな影響を与えるメディアとの認識をもっと目に見える形で出していただきたいものです。