主人と銀座でお買い物。万年筆が欲しいとな?主人お目当てのメーカーと型があるというので、店員さんに頼んでガラスケースからいろいろと出してもらい、書き心地を試させてもらいます。さらさら。
まず本体の握りやすさで数種類、続いてペン先、インクの色と、何度もお願いしお世話になります。手際よく出しては、もう用が無さそうなのを見繕ってペン先を洗い片付ける店員さんに向かって、やっぱりさっきのをもう一度試させて、あっちのも試させて、等、あれもー、これもー、おんぶー、だっこーの客に対して、実に爽やか、にこにこと対応してくださいます。それでいて、こちらの質問には欲しい情報以上で答えてくれるものだから、ムムム、オ主、デキマスナ。
最後、これ以上ない程に吟味を尽くした上で「じゃあこれをください。」とお願いすると、「それでは、こちらの万年筆に、こちらのインクをお付けして・・・」と話しながらガラスケースの上で流れる指の動き。主人ともども一瞬、目が点。何シテラッシャルノ、ソノ動キハ、モシカシテ???
「○○円になります。」
キター!指そろばん、キター!仕事で使う人、初めて見た!しかもちゃんと税込だし!
穏やかな声には、計算結果に間違いがある筈がない、という静かな自信が透けて見えます。この指そろばんで、2人とも完全にノックアウト。帰りの車の中で、2人ともすげー!すげー!初めて見た!格好いい!と大興奮。
自分に合うぴったりの万年筆を購入できたのは勿論だけど、いいモノを見せてもらいました。楽しいお買い物に、なりました。こんな事で喜んじゃうなんて、単純かな。