マカオ旅行記 その2

 香港到着からフェリーの出航までにはたっぷりと時間が取ってあって、「途中観光でもしていくか」と余裕だったのですが、到着したのは15分足らず前、その間に出国手続きもしなければなりません。原因は交通渋滞。狭い土地にひしめく人、無理もありません。ところが走っている車を見ると、バス、タクシーに混じって高級車が目立ちます。ここでは車に対する税金が120%、500万円の車が1100万円になる計算で、高収入の人で無いととても車など持てず、その人達に取っては高級車がステータスなのです。
 フェリーはロアーデッキとアッパーデッキに区分されていて、アッパーはいわゆるファーストクラス、専用の待合室、ゆったりとした指定席、優先下船、と飛行機での処遇と同じです。速度が売りとあって、なるほど高速で揺れも少なく乗り心地はグッド。途中飲み物と軽い食事が出てきます。焼き鳥のようなもので、見た目で我々の誰もが口を付けませんでした。
 50分程でマカオに到着。出迎えてくれたのは入国手続きでの長蛇の列。遅々として進まず、ゲートを出るまでに4・50分掛かったでしょうか。目ざとく65才以上のゲートを見つけて、内3名が早々と入国しましたが、全員揃うのを待つのは一緒。マカオのガイドは黄さん。明日から中国では3連休で、人も多いとのこと。マカオはフェリーが着いたマカオ半島と、埋め立てられつながったタイパ島とコロアン島。出迎えのバスで橋を渡って宿泊ホテルのあるタイパ島へ向かいます。道路両側の至る所に、黄色と黒色のゼブラ模様に塗装されたガードレールがあるのが目にとまります。そう、ここはモナコに真似て市中をそのまま利用したF3レースが行われる場所。
 カジノの売上げでラスベガスを抜いたマカオ、中国資本はもとよりラスベガス資本も入ってきて、今もかつてとは様変わりとのことですが、建設中の巨大ホテルあり、建設予定の埋め立て地ありで、2・3年後には更に大きく様変わりする模様です。宿泊のTHE VENETIAN MACAUもこの8月末にオープンしたばかり、部屋数3000、現在世界第二の広さはさすがにでかい。見上げるばかりの巨大ホテルの西入口に到着したのは午後4時半過ぎでした。

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マカオ旅行記 その1

 恒例の組合同士の旅行、今回はお久しぶりの台湾の予定を改め、もう少し足を伸ばして今話題のマカオと相成りました。関空から周2便の直行便があるとのことですが、今回は香港経由のマカオ入りです。さすがにこのメンバーで香港を知らないのは私だけですが、マカオは初めての人もいて、早くもカジノ見たさです。
 香港といえば飛行機はキャセイパシフィック、搭乗は350便。関空10:00発で約3時間30分のフライト。この程度ならばエコノミーも苦になりません。かつての香港常連組も新空港は初めての人もいて、関空の2.5倍というその巨大さにびっくりです。ゲートとターミナルを結ぶモノレール(?)もありますが、関空のそれとは距離もスピードも違います。日本のように搭乗手続きをした人を必至に捜し回るのと違って、搭乗時間までに現れない人は無視して出発してしまうというのですから、気をつけねばなりません。関空がアジアのハブを目指すと意気込んでいるのですが、この空港一つを見てもほど遠い感は拭えません。
 マカオへの足は空港近くから出るフェリーもあるのですが、今回は香港島から出ているターボジェットを利用、いずれにしろ一旦香港に入国です。出迎えの旅行社のガイドは通称ジョンさん。生粋の日本人ですが、日本で働いた経験はないそうです。
 空港の近くには例のディズニーランドがあり、不評が幸いして乗り物の待ち時間が無いので、日本からわざわざこちらに来る人も多いそうです。空港島から自慢の二階建て吊り橋を渡ると九龍サイド。道路の両側には高層住宅がひしめきます。1100平方キロに700万人ですから、無理もありません。地震が無いので耐震の配慮はなにもなく、日本人から見れば住むには怖い建物です。
 特殊工法の海底トンネルを抜け香港島側に出るとそこはオフィス街、ガラス張りの高層ビルがそびえ、バスの窓からは屈んで見上げないと上まで見られません。現在の最高ビルは88階建て、もっと高くできたのですが、中国では縁起の良い数字、8にとどめたそうです。

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