ぶりっじばんざい

 問題です。
 

  A Q T  
A 6
K 8 6 3 2
7 5 3
7 6 3 N 8 4
T 9 7 5 4
W E  
J 8
A Q J T 9 7 4
A K J T S 9 6 2
  K J 9 5 2  
K Q 3 2
5
Q 8 4
 

 ビッドは省略しますが、コントラクトはSの4スペードです。WはダイヤAを取った後、クラブKを取りパートナーEの2を見て、切り札の3のリードに替えてきました。
 4人の手が見えていても、ハードなハンドです。絶妙の手順で、コントラクトをメイクしてみてください。

ぶりっじばんざい

 答え(10月11日分)。
 

  T 8  
8 6
Q 7 4 3
N
W E  
K Q 9 7 4
J 9 8 6 3
A 9 5 S J T 8
  J 9 5 4  
J
K 6 2
 

 「単にWが間違えた」という落ちではありません。
 もし通常通りWがスペードAの下に2を出していればどうなったでしょう。SはダイヤAを取った後、スペードをリードしWの手に入れます。その時のハンドは左図になっていて、ここでWはダイヤかクラブをリードする以外ありませんが、いずれをリードするにしても後2トリックしか取れず、コントラクトはジャストメイクです。
 もう一度問題図を見てください。Wのこのプレイにより、例えスペードで一枚取られなくとも、E-Wに上手にプレイをされれば、ハートで2枚とクラブで2枚の計4枚のルーザーは避けられず、1ダウンになってしまいます。
追) 机上での話と推論します。実践で起こりうるとは先ず思えません。(筆者)

ぶりっじばんざい

 問題です。
 

  T 8 7 3  
8 6 5
K 4
Q 7 4 3
K 2 N 6
A
W E  
K Q T 9 7 4 2
Q J 9 8 6 3 2 T 5
A 9 5 S J T 8
  A Q J 9 5 4  
J 3
A 7
K 6 2
 

1D Pass 3H 3S
Pass 4S All Pass


 今回は「BRIDGE FOR THE CONNOISSEUR」(※1)からの借用です。
 コントラクトはSの4スペード、WはハートのAを取った後、ダイヤのQをリードします。SはダミーのKで取ります。ここで切り札を狩りますが、Eのビッドはウィークを示していますので、フィネスが通るとは考えづらく、Sはダミーからのスペード3をAで取ると、期待通りWからKが落ちました。残り一枚の切り札を狩るべくスペードQをリードすると、なんとWから2が出てきました。
 この不可解なWのプレイ、パズルを解いてみてください。

(※1) http://www.amazon.co.jp/Bridge-Connoisseur-Master-Walter-Kelsey/dp/0304361984

ぶりっじばんざい

 答え(9月27日分)
 

  5 2  
9 4 2
A K Q 8 6 2
Q 2
Q 9 4 N T 8 7 6
K 8 6 5 3
W E  
Q 7
9 5 J T 7 4
A K 4 S 8 7 5
  A K J 3  
A J T
3
J T 9 6 3
 

 Eから既にハートQが出、ダイヤJはEの手にあり、Wがオープニングビッドをしていることから、他の絵札は全てWの手にあります。スペードのフィネスは成功しませんし、クラブをエスタブリッシュする前にハートを取られてしまいます。
 実はダイヤを取る時点で、Wがダブルトンの場合に備えて準備をしておきます。つまり、ダイヤKでは手からはハート10を捨て、ダイヤQではハートJを捨てます。更に四枚目のダイヤをリードしスペード3を捨てます。Wは逆に追いつめられクラブ、スペードを捨てる以外ありません。Eはダイヤを取った後ハートを返しますが、この後取られるのはハートKとクラブA、Kの三枚だけでコントラクトはジャストメイクです。ダミーのハート9がストッパーになっていて、ダミーの手に入った場合にはダイヤ二枚が取れることを確認してください。

ぶりっじばんざい

 問題です。
 

  5 2
9 4 2
A K Q 8 6 2
Q 2
N
W   E
S
A K J 3
A J T
3
J T 9 6 3

1H 2D Pass 3NT
All Pass

 コントラクトはSの3ノートランプです。Wはハート5をリード、ダミーからは2、EのQをAで取ります。ダミーにハートの2、4が見えていますから、Wのハートは多くとも5枚。ならば、ダイヤの別れが3-3の可能性が大いにあり、そうならば9トリックは見えていますので、ダイヤのA、K、Qと取ります。Eからは4、7、10、Wからは5、9の後、残念ながらクラブの4です。さてこの後どうプレイしますか?

ぶりっじばんざい

 答え(9月13日分)
 

  A J 8 5  
7 3
A Q 8
A K T 5
7 3 N K Q 9 6 4
A J 4
W E  
6 5
T 7 5 3 K J 9
J 7 6 2 S Q 9 4
  T 2  
K Q T 9 8 2
6 4 2
8 3
 

 パートナーのオープニングリードをあなたが取ったとき、Sからは2が出ます。Sには10があることは分かりますから、パートナーのスペードはシングルトンかダブルトンでしょう。シングルトンを期待してスペードを返したとします。その時にはSには3枚のスペードですから、パートナーがラフできたとしても単にSのルーザーをラフしたに過ぎず、意味がありません。
 このコントラクトを落とせるとすれば、パートナーの手からダイヤをリードしてもらうことです。ダミーの手を見る限り、パートナーの手に入るスートは切り札ハート以外ありません。2トリック目はハートリードで可能性に賭けます。
 通常1トリック目でスペードを取るときには、Qで取りSはオーバーテイクできないのを見て、Kも自分の手にあることをパートナーに知らせますが、ここではそうするとパートナーの手に入った時には再びスペードをリードしてきて計画が崩れてしまいます。そのため1トリック目はあえてKで取ります。Qが手にないと分かれば、パートナーはダミーのテナスになっているダイヤをリードしてくれるに違いありません。

ぶりっじばんざい

 問題です。
 

  A J 8 5  
7 3
A Q 8
A K T 5
    N K Q 9 6 4
   
W E  
6 5
    K J 9
    S Q 9 4
       
   
   
   
 

1C Pass 1H Pass
2NT Pass 3H All Pass


 あなたはE。パートナーはスペード7をオープニングリードしてきました。それに対しSはダミーから5。さてディフェンスプランを立ててください。

ぶりっじばんざい

 答え(8月30日分)
 

  7 5 4 2  
A T 2
Q T 3
K 9 3
K J T 9 3 N Q 8 6
J 8 7 3
W E  
Q 9 5
K 9 8 4 7 5 2
S J T 8 5
  A  
K 6 4
A J 6
A Q 7 6 4 2
 

 ハートで一枚、ダイヤで一枚、クラブで一枚のルーザーがありますので、一見無理のように見えますが、四枚の切り札クラブを持つEのハンドが3-3-3-4であることがポイントです。
 オープニングリードをダミーで取らず、手のAで取ります。これでダミーに三つのエントリーができますので、それを使ってダミーのスペードを三回手でラフをします。四枚目のスペードをEがラフをした場合にはオーバーラフをせず、ハートを捨てます。(5でラフをした場合でオーバーラフをしても結果は同じです。)
 Eがラフをしてもしなくても結局のところ、Eの切り札のウィナーはSのルーザーを取ることになり、コントラクトはメイクします。

ぶりっじばんざい

 問題です。
 

  7 5 4 2  
A T 2
Q T 3
K 9 3
K J T 9 3 N Q 8 6
J 8 7 3
W E  
Q 9 5
K 9 8 4 7 5 2
S J T 8 5
  A  
K 6 4
A J 6
A Q 7 6 4 2
 

 コントラクトはSの5C、Wのオープニングリードはダイヤ4です。4人の手が見えていますが、切り札クラブの別れが悪いので難しいハンドです。Sの立場でトライしてみてください。

ぶりっじばんざい

 答え(8月16日分)
 

  Q J 4  
K Q J 7
A Q J 8 6 2
A T 9 8 3 N 6 2
K 7 3
W E  
J T 9 8 6 4 2
8 5 T 9 4
K T 9 S 5
  K 7 5  
A Q 5
A 6 3 2
7 4 3
 

 クラブで二度フィネスできれば、コントラクトはメイクしますが、Sの手に戻るエントリーはダイヤAのみです。そこでオープニングリードをダミーのKで取った後、スペードQ、Jとリードしますが、Wは取ってくれません。4人の手が見えていてもやっかいなところです。
 でもよい手があります。その後ダイヤQを取って次にダイヤ7をリードします。Eから10が出るのを見て、これに負けます。Eの手にはスペード、ダイヤは既にありませんから、ハートかクラブがリードされ、これで目的が達成できます。
 しかしこのプレイは最初のダイヤ二枚のプレイでEが10、9を捨てていれば成立しません。ブリッジは奥が深いゲームです。