ベンチャーの育成

 私は今まで知りませんでしたが、Kickstarter(※1)というサイトが、「面白そう!」を支援するKickstarter~共感がお金を集める(※2)や「こんなのが欲しかった」、共感を資金にするサイト(※3)(こちらの記事は会員登録が必要です)などで紹介されています。「こんな商品を作りたいのですが、そのための資金協力をお願いします」とのサイトなのですが、予想を超える資金が集まっているとのことです。
 ベンチャーを支援する気質のアメリカならではでしょうか。私を含め日本人の多くは、「何か裏があるのでは? 大丈夫だろうか」と二の足を踏んでしまいそうです。日本ではベンチャー企業を育てる素地がまだまだ薄いと感じます。銀行を筆頭に資金供給者は、石橋をたたいてたたいてそれでもなお渡りません。それでいて他がやるなら安心と変な所で損失を出している感じがします。
 日本は技術力でしか生き残れません。まねのできる技術はすぐに安い労働力の国が追いつき追い越していきます。更にその上を行く技術やアイデアを常に生み出していかないと生き残れません。詐欺まがいの行為には罰則を強化して真のベンチャーの育成に資金援助がなされるべきです。
 これらの記事を読んでつくづくそう思いました。足の踏み込みでエンジンを始動するKickstarter、よいネーミングです。早く日本も足を踏み込んでいただきたいものです。

(※1) http://www.kickstarter.com/
(※2) http://d.hatena.ne.jp/Syouka/20101221/1292952363
(※3) http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20120321/1044203/?bpnet

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PCの使い方

 新iPad、大変な人気ですね。発売日には銀座で500人の行列ができ、全世界で初日だけで100万台を売り、既に300万台を超えています。日頃パソコンにはほとんど関心のない家人も、「今度お金が入ったらiPadを買う」と言っています。
 以前にも書きましたが、子供のうちからPCに慣れ親しむことはとても良いことです。ただ私は、若い人には「便利に楽しく使う」だけに終わって欲しくはありません。与えられたソフトを便利に使いこなし、与えられたゲームで楽しく遊ぶだけでは、PCの機能のごく一部を使っているに過ぎません。自分でやりたいことをPCにやらせる知識を持っていただきたいと思います。
 今はフリーで使えるプログラム言語はいくつもあります。その一つでも、プロのように使いこなす必要はありませんが、「どこを調べれば分る」程度の知識を持って、それを使い自分なりの使い方をして欲しいのです。中学校だったか高校だったか、android用のソフトを作る実習を行っている姿をテレビで観たことがあります。とても良いことで、これでこそ使われるPCも喜んでいるのではないでしょうか。
 「どうしてそんなことを言うか」ですって。それはこの歳になってやるのは大変ですし、できたらいいのにと思うからです。

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子供に見せたくない、見せたい

 今の時代、パソコンを使えなくては始まりません。その意味でも子供たちには早いうちからパソコンに馴染ませたいものです。ひょっとして今のIT寵児のように新しいシステムやプログラムを考え大化けしてくれれば、との希望を抱くのは二の次ですが、それが動機でもよいでしょう。
 ところがネットには、子供に見せたくない内容も盛りだくさんです。見せないようブロックするシステムも取り入れられていますが、私は見せなくするほうがむしろ不自然で、子供が見ている内容を親がどう説明するかだと思っています。見せたくない内容を見せなくするよりも、見せたい内容をもっと勧めるべきでしょう。
 子供に見せたほうがいいんじゃない?という映像ばかりを集めた「The kid should see this」(※1)、自然・科学に子供が興味を持ちそうな内容で、大人が見ても新たな発見があります。
 このようなサイトがどんどん紹介されればいいですね。Googleが検索システムを大きく見直すそうですが、このようなサイトが上位に来るようになってもらいたいものです。

(※1) http://japan.internet.com/busnews/20120226/1.html?a

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StrokesPlus その後

 先日紹介したStrokesPlus(※1)、お試しになりましたでしょうか。私はまだ遊んでいます。キーボード派の私ですが、マウスは便利な道具です。画像処理ソフトなどはマウス無くして操作ができません。
 scriptの説明が簡単すぎて解りにくいのと、forumでもまだあまりscriptサンプルが紹介されていないので複雑なマウスジェスチャーは組めませんが、いくつかの操作ができるだけでもグンと便利になります。
 プログラムの起動は、インストールした中にサンプルがあり

acRunProgram(“c:\\windows\\explorer.exe”,””,0, 5)

 (※フォルダーの階層表示にはエスケープ文字「\」が必要です)
 ファイルも予め起動プログラムが関連付けされていれば開くことができ、

acShellExecute(“open”,”Licenses.txt”,””,”C:\\Program Files\\StrokesPlus\\”,5)

 ファイルの終了は

acSendKeys(“{DELAY=50}^{F_4}”)

プログラムの終了は、これもサンプルにあるように

acCloseApplication(nil, gsx,gsy)

 ほとんどのプログラムにはショートカットキーが割り当てられていますので、その操作はそのショートカットキーを入力すればよいので例えば

acSendKeys(“{DELAY=50}^d”)

(※ここでの「Ctrl+d」は画像表示ソフトPaintShopProの「選択の解除」です)
 プログラムごとにジェスチャーを決めることができますので、他と重複することもなく、普通にこれだけのscriptで十分便利になります。
 もっとscriptが組めればいろんなことができるのでしょうが、今のところ私には必要ありません。更にという方は、forumでウィンドウを上下左右端に移動するscript(※2)などが紹介されていますので、チェックしてみてください。

(※1) http://blog.layer8.sh/ja/2012/02/02/strokesplus/
(※1) http://www.strokesplus.com/forum/topic.asp?TOPIC_ID=271

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ChromeユーザーはIEユーザーより賢い?

 WEBサイトを訪れる人のシステムや動向を調べ、それを売り上げ向上に利用したりするWEB解析はほとんどのサイトで行われています。その手法は誰にでも使用でき、例えばGoogle analytics(※1)はその一つです。
 それらのWEB解析を利用した面白い記事ChromeユーザーはIEユーザーより賢い?(※2)がありました。パズルサイトを訪れた人の解く時間を、使っているブラウザ別に調べたところ、早い順にChrome、Firefox、IEだったというのです。この結果、何かを物語るところがあるように思います。
 ChromeやFirefoxを使っている人は、IEに飽き足らず何か新しいものが出たことを知ると、それを試してみようとの好奇心を持った人でしょう。まず、それらのブラウザの存在を知ること。視野を広めアンテナを高く上げていないと知り得ません。「今まで普通にうまくいっている」から抜け出て、「どんなのか試してみよう」へ一歩足を踏み出すかどうか。使いこなすには知識も必要です。面倒だと思うか、新しい知識を得るのが面白いと思うかどうか。時には「やらなければよかった」と思うこともあるでしょうが、一歩踏み出すような人だからこそ、パズルを解く手法の知識も持ち、自分なりの工夫力も携えているのではないでしょうか。
 たかがブラウザに関して大げさすぎますが、社会一般に言えることだと思います。ちょっとしたことの積み重ね、それが差につながるような気がします。
 私もこの歳で負けじとパソコンではトライすることが多いのですが、その都度「システムの復元」のお世話になっています。

(※1) http://www.google.com/intl/ja/analytics/
(※2) http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1203/05/news056.html

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イリュージョン

 マジックはお好きでしょうか。子供の頃その驚きはひとしおで、観るだけでなく一つ覚えては得意げに人に披露したものです。
 そのマジックの一つのジャンルにイリュージョンがあります。大掛かりなものが多く、マジックショーではメインに使われます。そんな大掛かりでなくとも写真でもイリュージョンが楽しめたりします。そこで昨日驚いたイリュージョン写真の紹介です。
 「red ball はいくつありますか?」との設問です。「5つ?」「他に見えませんか?」「近づいて見てください。」などとマジシャンの語り口です。
 下のほうに解説がありますので、まずはスクロールダウンをしないでじっくりと見てください。(写真をクリックすると大きくなります)
 写真を見て分った人は、ほんとに視野の広い人ですね。私は最後までわからず、解説を読んでびっくり。思わず「やられた!」

red balls optical illusion(※1)

 マジックはタネが分って観るよりも「やられた!」感が楽しいですよね。 と、負けず嫌いのコメントをしておきましょう。あなたはいかがでしたか?

(※1) http://www.deceptology.com/2012/02/5-red-balls-optical-illusion.html

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ダチョウ様様

 我が家は時代の潮流に乗って全員が花粉症。一昨日の5月下旬並みのぽかぽか陽気では、たちまち鼻センサーが反応します。天気予報の花粉情報でも、紀伊半島南部は最盛期で、間もなくここ中部でも最盛期を迎えそうです。温かくなるのはよいのですが、煩わしい季節の到来です。
 こんな時期の去る3日、sankei bizに「ダチョウの卵が日本経済を救う? 花粉症の新マスク」の記事。タイトルは大げさですが朗報です。
 この季節には、ダチョウは人より可哀相な動物。スギ、ヒノキの抗体を持ち、その抗体は人の抗体より敏感に反応するので、人以上に花粉に反応をするそうです。可哀相に自分でマスクもできず、服薬もできず、鼻や目を腫れあがらせているのですが、卵は産んでくれます。このほどその卵から抗体を取り出すことに成功したそうです。
 その抗体を用いると、人の抗体よりも早くアレルゲンの分子を包み込んでくれ、その結果人の抗体は反応せずに済むというわけです。卵が大きいのもダチョウに感謝です。1個の卵から4gの抗体が採れ、それをしみ込ませたマスクが4~8万枚作れるそうですから、価格もリーズナブルなものができるでしょう。投薬しか手のない町医者よりダチョウのほうがよほど我々に貢献してくれそうです。
 ただ商品化はこれからで、今月には発売できるかも、なので、はたして間に合うかどうか。出たらすぐにでも試してみたいですね。

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マウス・ジェスチャー

 私は以前から述べているようにキーボード派ですが、ここ三日マウス・ジェスチャーのフリーソフト(※1)で遊んでいます。そんじょそこらのマウス・ジェスチャーと一線を画す自由度の高さで、自分でいろんなジェスチャーを登録することができます。
 ソフトを立ち上げるとchromeの例があるように、対象とするプログラムの特定、使い分けもできます。自分でジェスチャーを設定する場合は、既にあるものを変更してもいいですが、Training modeにチェックを入れ、思いつく一筆書きのジェスチャーをあらかじめ入れておくのがよいでしょう。名前は大文字と小文字を区別してくれません。かぶると変に上書きされてしまいますので注意が必要です。
 私が特に汎用性が高いと思うのは、キーボードのキーをジェスチャーに取り込んでくれることです。各プログラムにはいろんなショートカットキーが設定されていますが、そのキーをジェスチャーで呼び込むことができます。例えばfirefoxなどのタブブラウザーで、あるジェスチャーのスクリプトに、acSendKeys(“{DELAY=50}^+{TAB}”)と書けば、そのジェスチャーで左のタブに移動します。日本語には対応していませんが極端な話アルファベットキーに全てジェスチャーを登録しておけば、ジェスチャーで文章が書けてしまいます。
 スクリプトの書き方は、既に書かれているジェスチャーも参考になりますし、詳細はStrokesPlus Help(※2)の下のほうに説明されています。
 マウス派の方には、絶対お奨めのソフトです。

(※1) http://www.strokesplus.com/
(※2) http://www.strokesplus.com/help/

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切手

 昨日のasahi.comの記事、「切手の貼り過ぎ装う差額請求が多発」の記事には驚きました。いろんな手口があるものですね。
 封筒などに正規の金額以上に余分な切手を貼ると、その分が現金で返金される仕組みを逆手に取ったようですが、それにしても、表裏にびっしりと切手が貼られた封筒を持ち込まれて、それでひょいひょいと返金したり、昨年10月、一通あたりに平均約11万7千円を返金しているのは、JPとしてもいくら規則とはいえ間が抜けた話です。恐らく返金した人の身元も記録をしていないのでしょうね。
 私は、こんな仕組みになっていること自体知りませんでした。金券ショップで安く仕入れれば差額が手に入るというものです。知識がなく知恵者でないと詐欺まがいなことはできません。
 丁度金額にあう切手がないときには、先方に迷惑は掛けられませんので、分かっていながら余分な金額分の切手を貼って投函する場合があります。 この仕組みを知っていれば、郵便局に行って差額を払い戻してもらえるのですね。でも待てよ。そのためには投函前に出向くのですから、そこで必要分の切手を買えばいいことです。は、は、実に間が抜けています。私にはこのような悪だくみはとても思いつきそうにありません。

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考える力

 先週の金曜日でしたか、夕食時にテレビを観ていて驚かされました。大学で学生に算数の補習授業をしているというのです。それも、小学校高学年から高校初年度程度の内容です。そんな設問に、正答率が3割台の大学もあるとか。ご覧になっておられない方はこちら(※1)をご覧ください。
 恥ずかしながらインタビューに答えている学生は、「受験科目にないので数学は全然勉強していません。」 少子化で学生数を確保しなければいけない大学事情が見え隠れしています。さすがにこの状態で社会に出せば、大学の名が汚されると対策に乗り出したのでしょう。
 そもそも私の持論では、算数や数学は、正答を導き出す以前に「論理的に考える力」を身につける教科です。この「考える力」は科学技術の分野に限らず全ての分野の根幹で、他の教科では得られないものです。そんな科目をはずす大学の教育姿勢も分かりませんし、ただ試験に通るだけの叩き込みをやってきた学生が、考える力無くしてどんな能力を身につけようとしているのでしょうか。
 気になるのは教育関係者がこの学力低下を、「ゆとり教育」に短絡している点です。私は、与えられたことにとらわれず自分たちで考えて分からないことを学んでいこうとの方針は良いことだったと思います。ただそれには考える力が必要です。今の学力不足は、正しい答えを素早く出せればいい、多くのことを知っていればいい、そんな試験に通る手段ではなくこの根幹がおろそかになっていた性ではないでしょうか。考える力があれば、知識がないと考えられないことも判るでしょうし、素早く答えを出す手法も必要とあらば、自らが考え出すことでしょう。

(※1) http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120224/k10013268351000.html

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