「下へ、捨てる」を繰り返すことは、偶数番目のカードを捨てることですから、奇数に誘導するのはすぐに判ります。更に枚数によって変わりそうだとも予想がつきますので、最初のトランプの枚数と、最後に残るカードの順番とを調べてみると、
| 枚数 | ?枚目 | ||
| 10進数 | 2進数 | 10進数 | 2進数 |
| 2 | 10 | 1 | 01 |
| 3 | 11 | 3 | 11 |
| 4 | 100 | 1 | 001 |
| 5 | 101 | 3 | 011 |
| 6 | 110 | 5 | 101 |
| 7 | 111 | 7 | 111 |
| 8 | 1000 | 1 | 0001 |
| 9 | 1001 | 3 | 0011 |
| : | : | ||
| 24 | 11000 | 17 | 10001 |
| 25 | 11001 | 19 | 10011 |
| : | : | ||
表の10進数を見て何枚目かは1、3、5、7、・・・と循環しているのが判ります。更に2進数の方を見てください。枚数と?枚目に相関があることが判ります。枚数の最初の1を右端に移動すると、?枚目なのです。
相手から数字17を聞き出すと、脳細胞をフル稼働させ、17は2進数で10001、右端の1を左端に移せば、11000。10進数に直せば24。かくして24枚のカードを取り出して、やおら「お好きなカードをお選びください。」 後はめでたしめでたしです。
こうなれば偶数の方はどうかと調べたくなります。つまり一枚目を捨て、次を最後への操作の繰り返しです。同じく最初のトランプの枚数と、最後に残るカードの順番とを調べてみると、
| 枚数 | ?枚目 | ||
| 10進数 | 2進数 | 10進数 | 2進数 |
| 2 | 10 | 2 | 10 |
| 3 | 11 | 2 | 10 |
| 4 | 100 | 4 | 100 |
| 5 | 101 | 2 | 010 |
| 6 | 110 | 4 | 100 |
| 7 | 111 | 6 | 110 |
| 8 | 1000 | 8 | 1000 |
| 9 | 1001 | 2 | 0010 |
| 10 | 1010 | 4 | 0100 |
| 11 | 11001 | 6 | 0110 |
| : | : | ||
残念ながら2進数の相関は見つかりません。しかし10進数での繰り返しの区切りが、2、4、8、16、32、・・と聞き慣れた数字で、これが利用できそうです。
相手から聞き出した数を18としてみましょう。枚数は16と32の間にあることになります。18は2、4、6、・・と進む偶数の9番目ですから、17から数えて9番目25が枚数の答えになります。
