教育

 いじめを苦にした自殺が続き、社会問題としてマスコミで盛んに取り上げられています。児童だけでなく先生も校長・教育委員会のいじめで自殺する世の中、文部科学省が悪い、教育委員会が悪い、先生が悪い、いや家庭が悪いとそれぞれの立場で議論がされています。結局はつまらない個別事例は別にして社会全体が悪いということでしょう。一見中立を装うマスコミも、子供を対象とした商品を作る会社、風潮を作り上げて利益を得る会社などなどもここからは除外されません。
 子供のしつけがなっていない親、虐待する親を社会に送り出したのも教育ですし、ダメ教師とされる教員を育んだのも教育、お役人を作り上げたのも教育です。先日のペンシルベニアの小学校での女子児童5人の射殺事件で、アーミッシュの女子児童が年少の子をかばって、「私を撃ってください」と名乗り出、別の子もそれに続いたとの話と対比すると、全ての原点は教育だと強く認識します。
 先生というのは一目も二目も上の存在でした。子供人権の主張から今や対等、いや生活のためにしがみついている点では対等以下かも知れません。人権論者の皆さん、お役人の皆さん、教育に関してはちょっと目をつぶっていただけませんでしょうか。先生達を保身から解放していただけないでしょうか。もちろんその上で先生達の淘汰はされるでしょう。今の生徒が成長して教員となり流れが本流となるまで、永い目で見てはいかがでしょうか。

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稲刈り

 この時期の風物詩、稲刈りが始まっています。専業農家が少なくなり、普段は会社勤めの人にとっては晴れた土日は貴重です。先週末に比べ今朝、周りの景色は一変しました。田植えが同じ時期ならば稲刈りが同じ時期に集中するのはいうまでもありません。一面緑と黄色の絨毯が焦げ跡だらけ、刈り取られたわらの臭いが満ちています。
 ぽつりぽつりとまだ刈り取られていない稲田が「早く刈り取ってくれよ」と言っているようです。その多くには小さな紙の立て看板が立てられています。JAのライスセンター管理の稲です。田んぼはあるが人出がない、収穫された米はJAに買い上げてもらうのだし、ということで作付けから収穫まで管理の全てをJAに委託した田んぼです。農家に比べ規模が大きいといっても一度に刈り取るわけにもいかず、順番をじっと待っています。
 もう一週間も経てば周りの虎刈りも、すっかり整髪されていることでしょう。そうなると今度は北風の出番です。

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前頭葉

 歳を経てくると若い頃に比べ何が変わってきたかと考えてみると、私の場合その一つは、新しいこと(言葉や商品や機能などなど)を受け入れるのが面倒になっていることです。
 人は持っている知識で行動することばかりではなく、時には新しいことに挑戦することで成り立っているといいます。危険性を承知しながら、可能性を求めることで進化しているそうで、ロンドン大学のドウ博士によると、持っている情報で行動する時と、新しいことを試してみようと行動する時とでは、同じ前頭葉の脳部位でも別々の部位が働き、人はこの二つの部位をバランス良く使っているのだそうです。
 
 いつの頃からでしょうか、知らず知らずに持てる情報だけで行動する部位だけを使うようになったのは。もう一方の部位はさぞかし小さくなっていることでしょうね。これ以上小さくしないために、「前頭極皮質」なるものを使ってみようではありませんか、同じ思いの同世代の皆さん!

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出生

 向井亜紀さん夫妻の双子男児の出生届を受理するよう命じた東京高裁の判決は、私のような素人にはなかなか情に満ちたものでした。私流に解釈すると「民法に定める内容は現代の科学技術を想定したものでなく、子供のことを考えると実子として養育することが良い」というものです。
 これに対し東京都品川区は法務省の「母子関係は出産によって生じ、代理出産による母子関係は認められない」との意向を受けて、最高裁に抗告。法務省としては今まで主張している立場もあり、この高裁判決に従うとすれば第二第三の向井さんが現れ混乱することを思うと、やむを得ないのかも知れません。
 しかし、出生届のように様々のお役所の規定は、拒否することではなく受理することが前提であるべきで、今回のように日本人の精子と卵子から生まれた子供のことを思うならば、卵子が違うことで代理出産の女性を母親と認めないアメリカを説得するとか、別な手だてを考えるかした上で抗告に踏み切るべきだと思います。この子達はいつになったら出生できるのでしょう。

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おわってしまいました

10月8日。F1日本GPをそれは、それは楽しみにしていました。
パソコンで公式HPでラップタイミングモニターを表示させ、2chブラウザでF1実況板を見ながら、準備万端で胸躍らせていたのです。私は地上波組ですから、こんなことができるのも昼間に生中継してくれる日本GPぐらいなものです。
 序盤、シューマッハが順当にトップに立ちますが、アロンソはトヨタの2台をかわして3位。
さらにピットアウト後に後続に埋もれてマッサ脱落。これで直接対決となります。
ここからはモニターを見ながら、コンマ何秒かの戦いを楽しんでいました。
逃げるシューマッハと追うアロンソのタイム差は約5秒。
両者のペースが互角ですので、このタイム差が動きません。
このままシューマッハが逃げ切ると誰もが予想していたとき、悪夢は起こりました。
シューマッハ、まさかのエンジンブロー。
最後の最後でこれですかい!?
アロンソが勝ちましたのでこれでチャンピオン争いは事実上決着しました。
アロンソも今シーズン、1回マシンを壊していますので五分五分といってしまえばそれまでですが、チャンピオン争いを左右するのは結局、運なのかもしれません。
シューマッハは今シーズン限りで引退しますが、速さは今なおトップクラスです。
37歳という年齢を考えると驚異にさえ値しますが、衰えで引退するわけではないのです。
彼の高額なサラリーをタバコマネーがなくなるフェラーリでは払えなくなったためです。
それだけに、最後にチャンピオンになって欲しかったと思いますが、残念でなりません。

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切り札

 このブログで書いていただいている「ぶりっじばんざい」のコントラクトブリッジでは、どんな強いカードも切り札には勝てず、ゲームの中では切り札は重要な要素です。でも切り札が相手チームより少なくなったり、なくなったりするとコントロールを失ってしまいます。その最後ともいうべき切り札を北朝鮮は昨日使ってしまいました。
 ロシア、中国には事前通告をしたとのことですが、今まで養護してきたこの二国も今度ばかりは何らかの制裁処置に応ぜざるを得ないでしょう。今まで核でトラブルを引き起こしてきた国も、背後には支援国がありその支援国にとっても外交上のメリットがあったのですが、人民元までもを偽造するようになってはもう自暴自棄としか思えません。
 直接被害を被る日本としては、たちまちは放射能物質の飛来ですが、近い将来ミサイルに核弾頭が搭載され少なからぬ被害を覚悟した上の制裁を考えねばと私は思うのですが、極論でしょうか。独裁政治を崩壊させる以外に、まだ外交上の施策はあるのでしょうか。被害を最小限に食い止められるとすれば、支援二カ国の努力です。メリットを度外視したロシア、中国の活動を期待したいです。

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教育改革

 政治家の本質というか、決して断定的な国会答弁をしない安倍首相ですが、政策の一つに掲げる教育改革は有言実行であってほしいと思います。
 一生ものの教員免許を更新制にする話が漏れ聞こえてきます。子供達を教育し将来の日本の方向を決めるいわば舵取りなのですから、採用時の評価だけで全てをゆだねるのではなく、その後の評価も加味することは必要だと思います。ただ誰がその評価をするかの問題は残ります。下手をすれば国家統制になりかねませんので、智恵を出していただきたいものです。
 教育委員会のあり方にも手をつけていただきたいと思います。今問題になっている「いじめ自殺」でも露見していますが、問題が出るたびに委員会内での隠蔽・保身の体質が目に余ります。子供達はこれら教員上がりの人たちをどう見ていることでしょう。教育関係者以外の民間の人々をもっと委員会に含めるべきだと思います。
 6-3-3制の改変も聞こえてきます。でも私には枝葉に思えます。まずは根本ではないでしょうか。

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ギネス更新

 めったに飲めませんが私の好きなギネスビール、そのギネスの役員が友人との狩りで「私の鳥が一番だ、いや私のだ」が発端で生まれたギネスブックに新記録申請が昨日のニュースです。
 円周率の暗唱で「10万けた」を達成。千葉県の原口さん、ギネス上の記録は「4万2195けた」。それを「5万4000けた」、「8万3431けた」と二度塗り替え、今回が三度目の更新。午前9時から暗唱を開始して翌朝1時28分に10万けた到達というのですから、誤りがないか確認をしていた人も大変だったことでしょう。
 「円周率を記憶してそれがどうなんだ」とは記憶力のない私のような者のいうこと。60歳にしてこの記憶力、語呂合わせともいわれていますが、いかなる手法でそれほどまでの量を記憶できるのでしょうか、気になります。
 現在、スーパーコンピューターでは1兆2000億を越える桁まではじき出されています。まだまだ記録は伸ばせます。頑張ってください原口さん。

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のこりにせん

 雨に見舞われた中国GP。ブリジストン不利な中、シューマッハ優勝、アロンソ2位でポイントがついに並びました。
最後のシーズンにチャンピオンになれるのかどうか、週末の日本GPが盛り上がること間違いなしです。
仮にシューマッハが優勝して、アロンソがリタイヤしたら勝利数の差でシューマッハのチャンピオンが決まります。
(これはさすがにないでしょうが)
鈴鹿サーキットはFIAとの契約を更新できなかったので、鈴鹿でのF1も少なくとも数年間は見納めです。
これをうけて、鈴鹿のチケットもオークションでかなり高騰しているようですね。
勢いに勝るシューマッハがそのまま勝ちそうな気もしますが、
悪い病気が出ないかどうかがちょと不安です。
97年のような結末だけは勘弁して欲しいところです。

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外交

 安倍内閣発足後、早くも最大の積み残し課題の中国・韓国とのトップ会談が実現の模様です。自民党総裁選が出来レースであったことに異を唱える人もいますが、早くから決まっていたことで、会談の早期実現が可能となった面もあります。
 外交交渉は庶民には特に解りづらいものです。そんな一端をメルマガ(※1)で読んだ「外交特権のお話」で伺うことができます。国連本部のあるニューヨークでの話ですが、総会時期には特に駐車違反、酔っぱらい運転、万引き、代金の踏み倒しなど、外交特権で我がもの顔の諸外国代表団、本来ならその国に大抗議なのですが、素行を見逃すその裏には相手国にいる自国(ここではアメリカですが)の外交官への報復を避ける面があるというのです。
 力ずくで外交を行うには無理のある時代にはなりましたが、外交に切り札が必要なのに変わりはありません。小泉首相の外交には賛否はありますが、あまり裏が感じられない庶民には解りやすかった例外で、靖国にあれだけ固執したのも逆に一枚のカードを残してくれた気がします。

(※1) http://ryumurakami.jmm.co.jp/

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