曲者

 先週末は、世界最大の音楽ストリーミングサイト Spotify の日本上陸(※1)の話題がネットを賑わわせていました。
 取り上げるのはこの内容ではなく、脳の話です。私に限ったことかも知れませんが、人の脳は不思議なもので聞き慣れない言葉を見ると自分が知っている言葉とすぐに結びつけようとするようです。検索しようとして「Sportify」と入れてしまい誤りを正されてしまいます。実はリンクサイトのタイトルもアップ当初はこの間違ったタイトルが使われていて(今は修正されていますが)、「同じように間違うんだ」と変な安心感を持ったものです。
 人には思い込みというものがあります。これはそれが正しいとずっと認識していて、別な用例に接して初めて気付くか、他人に指摘されて初めて間違いを知る厄介者ですが、早とちりは、瞬時に自分の知識と結びつけてしまう性格上の曲者といえるでしょう。
 何度かチェックすると間違いに気付くはずですが、早とちりする人に限って(私もそうですが)、間違っていないと思い込んでしまいます。
 私の別の悪癖は、日本語の誤変換に気づかないことです。先を急ぐ余り見返そうともしない性格のなせる技でしょうか。読み返してはみるのですがそれでも間違いに気付かず、最近では面倒になって、間違い探しのパズル問題提供の場です。
 どうぞパズルをお楽しみください。

(※1) http://gigazine.net/news/20160929-spotify-in-japan/

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ぜひ日々の勉強をお願いします

 今朝、NHKで乳がん女性の出産を取り上げていました。その女性も妊娠した後乳がんと診断され、子供は諦めなさいと進言されたように、今までは本人の生存を選択するか、子供を選択するかの二者択一が一般的だったようです。が、欧米ではすでに妊婦と癌の研究が進み、その研究を知る医療チームにかかることで、癌治療を受けながら無事出産もできたとのことでした。
 技術進歩や未知領域の研究進歩はあらゆる業種に当てはまることですが、特に医療に関しては、現在の最新技術を知っているか否かは人の生死にかかわります。このような事例を知る度、「病気を治すにはお医者さんを選ばなきゃ」と思ってしまいます。というかお医者さんは現在の状況、日進月歩の進化をどれくらい勉強なさっているのか、疑問に思ったりします。医師免許を取り開業して日々の患者さんを忙しく診察する、それだけで手一杯だと言われるかも知れません。でも人の生死を預かる仕事だとの認識は忘れないでいただきたい。
 「健康はお金で買うもの」とは現在の認識になりつつあります(これはこれで大きな問題ですが)。町のお医者さんが高額な医療機器を備えるのは無理かもしれません。保険の効かない高額な治療を薦めるのも気が引けるかも知れません。でもそれらの最新の知識がなければ、患者さんに別のお医者さんを紹介したり、お金はかかるがこんな選択肢もあるとお知らせすることもできません。
 食事時間も惜しんで多くの患者さんを診察なさっているお医者さんにお願いするのもはばらかれますが、ぜひ全てのお医者さんに日々最新の医療状況を勉強していただきたいと思います。

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ランサムウェア

 ランサムウェアに関する記事(※1)を読むと、パソコン内のファイルを暗号化して身代金を要求するランサムウェアは企業、特に重要なデータを持つ企業にとって大きな脅威だということがよく判ります。なぜなら、被害に遭ってない企業の4分の3は、仮に感染しても身代金要求には応じないと言っているにもかかわらず、実際に感染した企業の3分の2は身代金を支払っているとのこと。
 こまめなバックアップで防げるだろうと素人ながら思うのですが、大量のデータを扱い時々刻々データ更新がされる大企業ともなると、難しいこともあることなのでしょう。いや、組織的対策が取れる大企業よりも、そこそこの中小企業のほうが危ないのかも知れません。
 そういう私共もお客様のデータを蓄積していますので、被害に遭わないよう注意が必要です。でもご安心ください。前にも申しているとおり、非常に不便なのですが、感染が起きないようお客様にかかわる処理PCはネットから完全に切り離しし、そのPCのダウンに備え終業時にその日までのバックアップを取っています。
 極々小規模の私共だからできることですが、企業の管理者がいかなる対策をしているのか、興味は尽きません。お教えいただきたいところですが、もちろんウィルス作者に漏れてはいけませんので、企業秘密なのでしょうね。

(※1) http://japan.zdnet.com/article/35089113/

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プリンター

 プリンターのカタログにはランニングコストを入れるべき、というのが私の持論だ。
 インクジェット機のインクはべらぼうに高い。「プリンターを安く売りインクで稼ぐ」とはもう言われてどれほど経つ。以前はプリンターといえばC社製を使っていたが、ほとんどをB社製に乗り換えたほどだ。その隙間をねらって非純正品のインクメーカーが現れ、プリンターメーカーとのせめぎ合いが続く。その度にインクに電子回路が付加され、ますますインクコストが嵩む。
 プリンターメーカーのH社ではソフトで対抗し、非純正品のインクを閉め出すファームウェアのアップデートを続け、非純正インクメーカーはそのファームウェアにもすぐに対処するという。一体全体プリンターメーカーは何処を向いているのか? 消費者でないことは確かだ。「非純正インク使用での保証はない。それでよければお使いください」で良いではないか。主要部品までもをプラスチックに替えすぐ壊れるもので安くするよりも、永く使えるものでそれに見合う価格をつけて胸を張れば良いではないか。
 安ければ買う。消費者を甘く見てはいないか。

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絶対音階

 すっと以前に取り上げましたが、あなたも音感トレーニング(※1)をやってみませんか。
 楽器をかじっている私としては恥ずかしい限りですが、不正解を告げる「ブッブッ」ばかりでなかなか「ピンポン」とはいきません。
 弦楽器で相対的に音が合っていれば曲としてそれなりに弾けてしまうので、ついつい絶対音階に音を合わせていない横着を見破る「ブッブッ」です。
 あなたも私と同様ではないですか。ちょっとした手間を惜しまず、お互い気をつけましょう。

(※1) http://onkan.ideeile.com/

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問題です

 先日紹介した NSA’s Puzzle Periodical(※1)の6月の問題で、Chimese remainder theorem(※2)が紹介されています。
 整数 n1 で割ると a1 が余り、整数 n2 で割ると a2 が余る整数 x は何ですか? というよくある問題の研究です。
 解き方として
 m1n1 + m2n2 = 1
となる m1 と m2 を見つければ、求める x は
 x = a1m2n2 + a2m1n1
が紹介されています。
 例えば 3で割れば2余り、7で割れば1余る整数は、
 (-2)x3 + 1×7 =1 と -2 と 1 を見つけることができ
 x = 2x1x7 + 1x(-2)x3 = 8  と答えを導き出せます。もちろんこの 8 に 3 と 7 の最小公倍数 21 を加えていった数字も条件に当てはまります。
 それでは問題です。
 163 で割れば 7 余り、571 で割れば 3 余る整数は何でしょう?
数字が大きくなるとちょっと大変そうですが、比率の考えを入れて解いてみてください。

(※1) https://www.nsa.gov/news-features/puzzles-activities/puzzle-periodical/
(※2) https://en.wikipedia.org/wiki/Chinese_remainder_theorem

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チョークアート

 先日私が気に入ったチョークアートを見ていただきましたが、今朝のチョークアート(※1)もいいですね。
 こんなのを見るとどうしても多くの方に見ていただきたくなります。
 私もやってみたくなりますが、日本では法律的にはどうなんでしょうか? 迷惑何とかなど軽犯罪になるのでしょうか?

(※1) http://www.moillusions.com/musical-piano-stairs-optical-illusion/

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運動不足

 診断結果は偽痛風でした。
 右足親指の付け根が痛くなり、その2日前に家具にその箇所をぶつけ痛い思いをしたことを思い出し、「これは骨にひびでも入ったか」と整形外科の診療を受けました。
 レントゲンで異常は見られず、「これは痛風でしょう、調べてみましょう」と血液検査。 その結果、痛風原因の尿酸の値は正常で、「尿酸値が低くとも痛風の症状が出ることがあります。『偽痛風』です」と知らされます。治療法はというと、痛み止め薬で痛みをとりながら自然治癒を待ちます、とのこと。
 歩くのも痛みが出ないようそろりそろり。日頃の運動不足に益々拍車がかかります。

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vim

 エディターの vim (gvim) については素人ながら何回か取り上げています。エディターは何かに付け必要で、皆さんそれぞれに好みのものがあるはずです。でもそのエディターに固執することなく、他のエディターも試して見るのも良いことです。私も notepad に始まりいくつかを経てさくらエディターを永く使っていましたが、vim の存在を知り、今書き物をするときは vim 一辺倒になりました。
 vim はコマンドを覚えるのが厄介で、使っている内に覚えるものの、今も時々「この操作はどうやるんだっけ」と調べることもあります。でもコマンドを知ると、簡単操作で実に便利なことができます。
 vim ってどんなの? と思われるなら、まずどんなキー操作でどんなことができるのかを知るのが良いと思います。それには こんなサイト(※1)はいかがでしょう。操作でテキストをどう変えられるかを動画で見せてくれます。アクセスすると最初に画面に現れるのは、エディターに記入した「background」の文字を全て「background-color」に変更する操作です。同様にして下部の a~z をクリックすると、その文字に関係する操作と結果を動画で示してくれます。
 「ちょっと便利かも」と感じられたら、ぜひあなたにも vimmmer の仲間入りをおすすめします。

(※1) https://vimgifs.com/

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AIで入社試験

 PR記事ではありますが、人工知能(AI)が入社試験の選考に導入されるようです。
 過去2000人の履歴書データと合否結果のデータがあれば、過去にどんな人材を確保してきたかをAIに学習させ、人事担当の個人的な取捨選択に任せることなく、会社に必要な人材を確保できるとの触れ込みです。
 現段階では虚偽の履歴を見つけ出すまでの能力はないようで、最終的には人による面接が必要とのことですが、やがては虚偽も見つけ出すでしょうし、入社試験の省力化と客観性が大きな売りです。
 これを見て真っ先に導入してもらいたいのが、お役所です。「市や県に就職するにはコネが必要」なる話は今もなおささやかれていますので、「火のない所に煙は立たない」の諺からすれば、大なり小なりその事実は今もあるのでしょう。
 AIが向上すればこのような噂はなくなるのでしょうが、AI時代のコネは「ハッキング技術」なんてことになったりするかも知れません。ちょっとSFにはまりすぎでしょうか?

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