ぶりっじばんざい

 問題です。
 

  A 7 4 3  
J 7 4
5
Q T 8 5 3
J 6 2 N K Q 8 5
9 8 3
W E  
5
K 9 6 2 Q J 7 3
A 9 7 S K J 4 2
  T 9  
A K Q T 6 2
A T 8 4
6
 

 今回も考えやすいように、4人のハンドを見せています。コントラクトはSの4ハートです。
 Sの手で見ると、ルーザーはスペードで一枚、ダイヤで三枚、クラブで一枚の計五枚ですが、ダイヤのルーザー二枚をダミーでラフをすれば良く、簡単なコントラクトに見えます。
 では、ダイヤのラフを阻止せんと、Wがハートの9をオープニングリードしてくればどうでしょう。お考えください。

ぶりっじばんざい

 答え(5月9日分)
 

   
Q J 9 7 2
A 9 8 5 2
8 7 6
K T 8 7 6 N A Q 9 5 4 2
8 5 4 3
W E  
6
Q 7 6 4 3
9 S J 5 3 2
  J 3  
A K T
K J T
A K Q T 4
 

 スペードで二枚、ダイヤで一枚ルーザーがありますが、一度スペードをダミーでラフすれば、ダミーの長いハートで残りのルーザーは捨てられますので、簡単とばかりオープニングリードをAで取った後、スペードをラフし、クラブを狩りにいくと、EにJを頭とする四枚の切り札を知り、愕然とします。
 このことを頭に入れた上で、スペードのラフは後回しにします。クラブA、Kと取って両者からクラブが出れば、当初の方針通りでスペード一枚をラフすれば簡単です。二枚目のクラブでEからクラブが出なかった時点で、今度はダイヤフィネスに方針変更です。EにダイヤQがあるとするならば、すぐにダイヤフィネスをしますし、Wにあるとするならば、ダイヤAでダミーに入った後、クラブフィネスで切り札を狩りきった後、ハートKを取りQでダミーに入って残り二枚のハートでスペードを捨てて、最後にダイヤのフィネスをします。

ぶりっじばんざい

 問題です。
 

 
Q J 9 7 2
A 9 8 5 2
8 7 6
N
W   E
S
J 3
A K T
K J T
A K Q T 4

 コントラクトはSの7クラブ、グランドスラムビッドです。Wはハートの3をリードしてきました。さて一つも落とせないプレイ、どうやりますか?

ぶりっじばんざい

 答え(4月25日分)。
 

  K 7 3  
8 5
A 7 5 2
Q 9 4 2
J 9 N Q 6 4
K Q 7 3 2
W E  
A J 9 4
K 8 6 4 J 9
T 5 S 8 7 6 3
  A T 8 5 2  
T 6
Q T 3
A K J
 

 考えを順に追ってみましょう。

  • 切り札スペードの分かれは3-2で良いのですが、切り札で一枚取られることは防げません。ハートで既に二枚取られていますから、ダイヤでは一枚のルーザーも出せません。
  • クラブでダイヤを一枚捨てることができますので、ダイヤでの処理はもう一枚です。
  • そのためには、Wからダイヤまたはハートをリードさせねばなりません。
  • そのためにはWにリードを入れなければなりませんが、それにはスペードを使います。
  • Wにリードが入ったとき、ハートまたはダイヤ以外をリードされると困りますので、リードを入れる前にスペード、クラブは残さないようにします。

 以上の考え方でプレイ順は自ずと決まってきます。ただ実践ではWのスペード、クラブの枚数をつかむのが難しいですが、そこがブリッジの面白いところです。

ぶりっじばんざい

 問題です。
 

  K 7 3  
8 5
A 7 5 2
Q 9 4 2
J 9 N Q 6 4
K Q 7 3 2
W E  
A J 9 4
K 8 6 4 J 9
T 5 S 8 7 6 3
  A T 8 5 2  
T 6
Q T 3
A K J
 

 ハートとスペードの競り合いで、コントラクトはSの4スペードに決まりました。WはハートのK、Qを取った後、クラブ10のリードに変えてきました。さて、考え方を整理できるよう4人のハンドを見せていますが、メイクさせるにはどうプレイすれば良いでしょう? 

ぶりっじばんざい

 答え(4月11日分)
 

  8 6 5  
A J 3
K Q 7 2
K 5 3
A K T 4 2 N Q 9 7 3
T 8 7 4
W E  
9 5
6 T 9 5 4
J T 8 S Q 9 6
  J  
K Q 6 2
A J 8 3
A 7 4 2
 

 ダイヤの別れが悪くなければ、スペードA以外の残りのルーザーはクラブの二枚だけですので、切り札ハートの分かれが3-3であれば、何の問題もなく二トリック目をラフし切り札を狩れば良いのですが、もし4-2であれば切り札のコントロールを失い、スペードを走られてしまいます。
 この場合の常套手段は「ルーザーにはルーザーを」です。二トリック目、三トリック目では手からクラブのルーザー二枚を捨てます。更にスペードを続けてきた場合には、ダミーの3でラフすれば後は問題ありません。Eにオーバーラフされた場合には、更にオーバーラフし、今度こそ切り札の分かれが3-3であることを期待して後のプレイをします。

ぶりっじばんざい

 問題です。

  8 6 5
A J 3
K Q 7 2
K 5 3
N
W   E
S
J
K Q 6 2
A J 8 3
A 7 4 2

 コントラクトは切り札が7枚で少し苦しいですが、Sが4ハートに到達しました。WははスペードAを取り、続けてKをリードしてきました。プレイプランを立ててください。

ぶりっじばんざい

 答え(3月28日分)
 

  Q J 8 7 6  
T 6 5 2
Q 9 8 6
K 4 3 N A T 5 2
A K Q 7
W E  
6 4
K Q 3 J 9 8 7
T 4 2 S 7 5 3
  9  
J T 9 8 5 3 2
A 4
A K J
 

 3トリック目、切り札ハートを追い出しにいったとしましょう。Wはこれを取りダイヤを返してきます。Sはラフをして二枚目のハートを追い出します。実はWにここでスペード・ローをプレイされると困った事態になります。EはAでこれを取り、4枚目のダイヤをリード、切り札ハートでWにもう一枚取られてしまい、あえなく1ダウンとなってしまいます。
 これを避けるには、Wにダイヤが残っている内にスペードを負けにいくことです。ですのでこのハンドでは、3トリック目ですぐにスペードを負けます。後は当初の方針でめでたくコントラクトはメイクします。

ぶりっじばんざい

 問題です。

  Q J 8 7 6
T 6 5 2
Q 9 8 6
N
W   E
S
9
J T 9 8 5 3 2
A 4
A K J

1H Dbl Pass Pass
2H Dbl All Pass


 コントラクトはSの2Hです。ダブルがかけられていますので、メイクすればゲームポイントが付きます。WはダイヤKをリード、一度ダックして次のQをAで取ります。ルーザーは5枚ですから、Wのハートが4枚以下であれば、順に切り札ハートの上位札を追い出せば、コントラクトはメイクしそうです。ただ一点、心配なことがあります。それは何でしょう?

ぶりっじばんざい

 答え(3月14日分)
 

  K J T 8 4  
T 6
A J 9 4
K 6
7 3 N A Q 9 5 2
J 7 5 4 2
W E  
8 3
K Q 8 6 3 7 5 2
J S T 4 3
  6  
A K Q 9
T
A Q 9 8 7 5 2
 

ルーザーを一つ消すにはいろいろ手段がありますので、人によってプレイは違ってくることでしょう。
 まず、スペードのAをWに期待するが一つ。スペードのQをWにそしてAをEに期待するのが一つ。ハートのフィネスをするが一つ。ハートのJがA、K、Qで落ちるが一つ。ハートを三巡目でダミーでラフができることを期待するのが一つ。そしてもう一つはオープニングリード・ダイヤKをAで取った後、ダイヤJのルーザーの下にスペード6を捨て、ダイヤ9をエスタブリッシュさせることです。
 いずれにしろ一つがダメでも次を試せるプレイが好ましく、ハートを最初にトライすることは好ましくありません。またダミーへのエントリーはクラブKのみですので注意が必要で、三巡目のハートをラフする方針では、ダミーにクラブ6を残さねばなりません。