ことば

 9月だというのに先週末の暑さは何だったんでしょうか。
 私がたまに読んでいるサイトに気になることば(※1)があります。NHKで放送している番組のWEB版、昼間の放送で見られませんので、その点はありがたいサイトです。言葉の成り立ちや本来の使い方、地方地方での呼び方の違いなど、この歳になっても「へぇーそうなの」と勉強になることばかりです。次から次へと新語を増発する若者も、日本語の言葉の本来の姿を知れば更に気の利いた新語を作れることでしょう。
 8月29日のタイトルは「うだるような暑さとは?」。そこで「夏ばて」についても触れられています。「ばて」は「ばてる」が縮まったもの。競馬用語とは驚きです。濁点のない「はてる」となると全く別の意味。昨日今日とちょっと涼しくなりましたが、このまま暑さもはててもらいたいものです。

(※1) http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/

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5年目の今日に思うこと

 昨夕それに今朝、テレビでは5年目の911を数多く取り上げています。憎しみがあれば、人は何の罪もない人に対してこれほどのむごいことができるのか、事件の映像は今でもまざまざとよみがえります。
 この事件で世界各国がテロへの非難を口にしました。憎しみの当事国のアメリカは強大な武力で組織の壊滅に乗り出し、アフガニスタンのタリバン政権、イラクのフセイン政権をねじ伏せました。しかしアフガニスタンではタリバンの不穏な動きが始まり、イラクではアメリカ自身も認める内乱状態、逆に世界各地でテロにおびえさせられる状況が作られつつあります。
 「目には目を、歯には歯を」 力で憎しみを押さえつけ、それが達成されたとしても、長い目で見れば憎しみの連鎖だけが増大しているに過ぎない気がします。あり得ないことですが、あの後アメリカがじっと我慢をし、テロへの非難の機運だけが広がっていたとするならば、今の世界はどうなっていたでしょうか。ふと考えます。
 私の好きな映画「大いなる西部」の大平原での格闘シーンが思い浮かびます。争いは両者の体力を使い果たしたときにやっとその無意味さを知りうるのでしょうか。

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納期

 品物の納期に対する思いは面白いものです。
 冷蔵庫が9年目にして壊れました。異音がしてその兆候はあったのですが、「ファンがおかしくなったんだろう」程度に思っていたのが、実はコンプレッサーだったようで、冷凍庫の品物はとけだし、庫内は常温でむなしく灯りだけが付いています。それにしてもよくもこれだけ詰め込んだものです。こうなると電気店での商品選びは、当日配達ができるかどうかが第一条件。
 一方納期が適当にかかることに価値を見いだしたりすることもあります。オーダーメイドの商品や製造が間に合わない人気商品。「これ、手に入れるのに2ヶ月かかったの」 奥様の誇らしげが伝わってきます。やむを得ない場合を別にして、商品やメーカーによっては、これを逆手にとりレアさを演出するとも聞きます。
 で、私共はというと、食べていただければ違いはあるのですが、どこにでもあると思われる一般商品の部類、迅速が条件です。一度後者の商品をつくってみたいとは思うのですが、幻の麺などそうそうできるものではなく、また気軽に口に入れてもらいたいものは幻にしてはならないのです。

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ガソリンスタンド

 行きつけの近くのガソリンスタンドがお止めになりました。先日来重機がガタガタ動いていたかとみると、アスファルトが塗りつけられた大きなタンクが二つ掘り起こされています。ご主人に伺うとある期間で交換が必要とのこと、初老の夫婦二人で経営されていましたので、お金をかけてタンクを入れ替えて続けるより廃業の方を選ばれたのです。タンクは合計三つ、大がかりな作業です。「続けるにも止めるにもお金がかかりますわ」とはご主人の弁。
 タンクを掘り出す作業には補助金が出るそうですが、油を抜いた後水や砂を詰めて放置する選択肢もあるそうです。ガソリンスタンドがある日別の業態に入れ替わっているのはたまに見ますが、掘り起こされたタンクを見たのは初めてで、多くの場合は放置の方が選択されているのでしょうか。以前はガソリンスタンドであったことを知らずに、突然足下が陥没したりするのを想像すると、ちょっと怖い話ではあります。

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ようつう

 昨日の朝のことです。
前日の晩に軽い腰痛の感じがありましたので湿布を貼って就寝したのですが、朝に起きて着替えたころには激痛になっていました。
とにかく、ちょっと腰を動かしただけで激痛が走ります。
発ったり座ったりでさえ、おおごとで。
日ごろの運動不足、姿勢の悪さ、先週にまとまった量の素麺を動かしたことetc、
思い当たる節は多々ありますが、
この歳でぎっくり腰を患うとは!とほほです。
その日の夕方に近所の接骨院に行きましたら、筋肉が炎症を起こしているそうで、
電気やハリでの治療を受けましたがしばらく通院が必要ということでした。
接骨院での治療を受けると楽になるのですが、治療費が馬鹿になりません。
やっぱり、とほほです。

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評価

 昨夕お店を閉めようかという時お客さんがみえて、「友達が『テレビを見て三輪素麺食いたくなったから送ってくれ』って言うてきたから」と一品購入して帰られました。
 テレビの影響はすごいものです。食材が取り上げられると翌日にはそのメーカーの電話が鳴りっぱなしになると聞きます。ところが当の番組を私は見なかったのですが、家内が好きで時々見る限りに於いて、たまたま私が知る食材を取り上げている時など、「はて?」と思う節が多分にあります。番組として盛り上げるための、かなりの誇張を感じたりします(地場商品のことですから、今回の番組でも異論が耳に入ってきます)。これほどまでに影響の大きいことに対し、番組制作者はその内容が正しいことをあらかじめ検証しているのでしょうか。むしろ視聴率ばかりを気にしてはいないでしょうか。
 初めての品物に対する人の評価はありがたいもの、良い評価を見て購入を決めたりします。しかし特に健康食品など人の噂で爆発的に売れ、一過性で終わってしまう商品がままあることを思うと、口コミだけで広げさせていただいている私どもの品も、薦められた品をまた別の人にも薦められるよう、製品づくりに心せねばなりません。

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徒歩、再開しました

 幾分涼しくなり、暑くなって止めていた自宅と工場間の徒歩を、また始めました。日の射たるところはまだまだ暑いですが、日陰になると涼しさを感じます。
 車の走る道路ではなく田んぼの横の細い道ですから、風景はまるで違います。しばらく見ない内に稲は随分大きくなりました。ついこの前田植えされた稲は、今は腰辺りまで成長し葉をまっすぐぐんと伸ばしています。県外ではもう稲刈りが済み新米の出荷の地域もありますが、この辺りの穂はたわわに実を付けているものの、やっと先が頭を傾げだしたかなという時期。一面の稲の葉の先と穂の先に、朝露が丸くきらきらと光っています。昇ってきた太陽の逆光で、神山・三輪山がそのバックに霞んでいます。
 という風に周りの景色は楽しめるのですが、ままならないのは体。ちょっとの距離なのに、しばらくぶりだと足が痛いのです。「運動は続けることが大事だよ」と股関節辺りが語りかけてきます。

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感謝

 昨日大神神社(※1)にて素麺感謝祭が行われました。これは毎年2月5日に行われるト定祭(ぼくじょうさい)(※2)と対をなすもので、神様に価格を決めていただいたここ三輪の素麺が、この夏つつがなく皆様のお手元に届いたことに感謝をする祭礼です。
 直会の席、来賓の祝辞で大神神社の宮司さんが良いことを申されました。「自らが進めた新たなことで成功を収めた会社の社長さん達には、一つ共通点があります。それは感謝の心をお持ちだということです。事がうまく運んでいる場合はもちろんのこと、うまくいかない場合も『このマイナスが次への躍進の励みだ』と感謝の心を忘れておられません。」
 得てして人は(私などは特に)うまくいったことは自分の力量によるものと思い、失敗したことは他人のせいにしてしまいがちです。成功する人はそこのところが常人とは違うのですね。技術開発など技量を持たない私は、逆もまた真なりを期待して、まずは常人とは異なる考え方をすることから始めるとしましょう。

(※1) http://www.oomiwa.or.jp/
(※2) http://homepage1.nifty.com/okina_miwa/knowledge/price.html

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弦楽器

 子供の頃は何かにつけ疑問が湧き、「なんで?」 「どうして?」と親や大人に問いかけるものです。年齢がいくに従って、もう物事が当たり前になり疑問すら浮かばなくなってきます。もう私の年齢では手遅れかも知れませんが、最近は認知症防止のためにできるだけ「なぜ」を頭に思い浮かべるよう努力をしています。
 最近の「なぜ」は手元にあるウクレレです。数多く弦を持つものは別にして、弦楽器は何本かある弦をある間隔で音あわせ(調弦)することが必要です。ウクレレの場合は低い方から G C E A、ヴァイオリン、マンドリンは G D A E、ヴィオラ、チェロは C G D A、コントラバスは E A D G、ギターは E A D G B E (間違っていればごめんなさい)という具合です。でもこの調弦はどうしてこのように決まったのでしょう。
 まず一番下の音をどこまで出すかを決め、そこからは運指しやすい間隔(上記を見ると半音で7つ(5度というのでしょうか)が多いようです)で決めたのではというのが私の素人考えです。が、まあ正解ではないでしょう。
 私の趣旨からして、答えは分からなくともよいのです。でもコードだけを弾くのであれば、もっと工夫をした調弦方法があっても良い気がしているのです。

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事故に学ぶ

 車が追突され海に落ち、4歳を頭とする幼子三人の命が奪われた福岡の事故は、あまりに悲惨です。追突した22歳の市職員の運転は、飲酒をして時速100km程の速度だったというのですから、車は凶器に他なりません。
 転落を防止する橋のガードは車を止めるだけの強度がありませんでした。20cm程の歩道の段差を乗り越え、車が突っ込むとは想定外、法律もそれを想定してはいなかったのです。しかしこの事故を知り、同環境の道路を持つ自治体が改善に向け調査を始めていなかったならば、これはその自治体の怠慢です。
 生き残った同乗の両親は、どうして子供を助けられなかったのかと今自戒の念にさいなまれておられることでしょう。シートベルトは衝突を想定しての安全装置ですが、海に投げ出された今回の場合では返って仇です。まして本人が取り外しのできないチャイルドシートは命取り。両親がロックを外せたとしても余程泳ぎに達者でなければ幼子を助けることはできなかったでしょう。この事故を教訓にするならば、それ自体が救命胴衣になるようなチャイルドシートが開発されるかとも思います。

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