深層崩壊

 台風12号は、和歌山県、三重県、そして我が奈良県に大きな被害と犠牲者を出しました。連日伝えられたニュースの中で出てきたのが、「深層崩壊」という言葉。私がこの言葉を始めて知ったのが、このブログで、2010年7月1日(※1)に取り上げたその日です。
 その前年に起こった一集落を飲み込んだ大規模な崩落を、台湾の現地で日本人技術者が調査したことに関するニュースでした。緩斜面でありながらこれほど大規模な崩落が起こるとはと、技術者に「まるで素人のように唖然としている」と言わしめた災害です。
 その調査で深層崩壊のメカニズムも判り、国交省は深層崩壊のハザードマップを作成し、関係自治体に避難誘導のシステム作りを呼びかけ始めたところとの内容でしたが、あれから1年余り、住民はもとより村人の安全を守る立場の人達の中で、どれだけの人がこの崩壊を認識していたのかを疑う今回のニュース内容です。
 何事もそうですが、安全に関わることは、特に迅速性が必要です。この一年の間に避難誘導のシステムが整備されていれば、亡くならなくともよい人達もいたのではないかと、施策ののんびりぶりが腹立たしくもあります。

(※1) https://miwaokina.com/blog/wordpress/?m=20100701

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AdBlockは有害?

 AdBlock Plus(※1)やStylish(※2)のようなアドオン、あるいはテキスト部分だけを抜き出すブックマークレットなど、ウェブサイトを読みやすくする手立てはいろいろ考案されています。
 その一方で、これらのことはウェブサイトをダメにするという意見もあります(例えばここ(※3))。その論点の多くは、情報にはコストが掛かり、そのコストを度外視して多くのサイトが無料で情報を提供してくれている。情報の質の高さに、広告主はそのサイトに広告を載せる。広告料が入ることにより、サイト製作者は更に質のよい情報を無料で提供してくれるようになる。というものです。
 確かにコストは掛かります。以前テレビの録画機で、コマーシャルカットは有用な機能でしたが、今その機能は削除されています。恐らく同じような論拠による申し入れの結果でしょう。
 しかしウェブサイトでの情報発信は、元々自分のもつ情報を皆と共有しようというものではなかったでしょうか。人気サイトに人が集まるのに広告業者が目を付け、アフェリエイトなるシステムができてきたのではないでしょうか。逆に人が集まるサイトではお金が入るとあって、情報の質よりもむしろ、いかにして人を集めるかになってきている気がします。
 AdBlockに批判的な方は、「このままでは、すべて有料になるぞ」とほのめかされます。そうです。有用な情報は有料で良いのです。それでも無料で情報を共有したいというサイトは必ず残ります。上記の手立てを全て使っている私が言うのですから、間違いありません。有料であれ無料であれ、読むか読まないかは読者が決めるのです。ここが大事です。

(※1) https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/adblock-plus/
(※2) https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/stylish/
(※3) http://arstechnica.com/business/news/2010/03/why-ad-blocking-is-devastating-to-the-sites-you-love.ars

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SFの世界

 今や車はエレクトロニクスの塊、点火時期や燃料噴射などのエンジン制御からブレーキ制御に至るまで。更にそれに輪をかけようとしているのが、グーグルが開発中の自動運転技術です。
 お得意の位置情報や地図情報、ストリートビューを駆使して、かなりの性能まで来ているようで、ネバダ州は、高速道での走行を来年3月から認めるようです。一度事故情報が流れましたが、試験車が原因ではなく、相手の車がぶつかってきたとかで、今のところ試験車が原因となる事故事例は伝わってきていません。
 若者や車好きの方は、「なんと無駄なことを」とお思いでしょう。自分の思うままに急加速したり、ハンドルをきったり、「運転の楽しみや醍醐味を無くして何の意味があるのか」でしょうが、私のように車は単に移動手段と思うようになった者には、「究極のエレクトロニクス化」とも思えます。
 ただ、全て自動運転の車が、街をぞろぞろ走っている光景を想像すると、ちょっと異様ですよね。運転者の意思ではなく、何か大きなものに操られて全ての車が行動する、それが誰かの意思に牛耳られたなら・・・・。もうSFの世界です。いやかつてのSFが、もう現実の世界になりつつあるということでしょうか。

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今朝の三輪山

 台風一過、たくさんの被害とは裏腹に、気持ちよく晴れた朝です。稲穂も少し頭をたれ、亡くなった方の冥福を祈っているかのようです。

 

今朝の三輪山

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急がば回れ

 先週の金曜日、三重県伊賀上野で懇親会がありました。台風12号の接近で、開催が危ぶまれましたが、速度が遅いのと当初の進路より西にずれていっていることで、開催に踏み切られました。
 時折の吹き殴りの激しい雨も、講演会が終わり宴会へと移る頃には、小雨に変わっています。宴会の途中、出席者の一人から、「名阪、雨で通行止めになってるで」と聞かされます。名古屋からここ伊賀上野を通り、大阪へと通じる幹線道路です。
 宴会が終わり、さて帰宅。雨も降ってなく、この分では通行止めも解除になるだろう、行ける所まで行ってみようと名阪国道にのります。別ルートより1時間近く短縮されることが、そう判断させたのです。
 もくろみはもろくも崩れ、途中で通行止め。そこを追い出されると、走ったことのない山道の連続。「自宅へ帰る」のナビの指示に任せるしかありません。
 時折二車線に整備された所はあれ、ほとんどが細い山道。出会う車もなく、ヘッドライトに浮かぶのは、風に引きちぎられ路面を覆う葉っぱや小枝。ときどき転げ落ちた石塊も目に付きます。出てくる標識はゴルフ場への案内板。この先通れなくなったら、Uターンさえできないな、と次第に不安が募ります。
 ナビに案内されどうにか出た先のインター、ここでも係員がダメダメの合図。更に山道へ。またまた同じゴルフ場の案内板。
 こんな山中にも集落があります。二車線に広がった道で突然バリバリと異音。吹き飛ばされた波板を踏んだようです。目の前には、道の真ん中に物置のような建物がつぶれ、飛び出た木製の梁が、隙間道路の上空をさえぎっています。恐る恐るすり抜けますが、道はいよいよ細くなる様子です。
 ここにきて決断。「自宅へ帰る」のナビを、「名張中心部」へと変更します。ずっと南の市です。
 「こんなところを右折していいの」などと思いながらも、ナビの指示に従う以外ありません。見下ろす形で街の灯が見えてきたときには、「おお、町だ」と感慨を覚えます。
 日曜の夜、そして今朝のニュースを見ると、亡くなっておられる方も多数で、被害も多く出ています。あらためて「よくぞ帰れたな」の思いです。
 最初から名張経由で帰っていれば、結局のところ早く着いたのです。「急がば回れ」 何かの時には、少々損と感じても安全が第一ですね。

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轍は踏んでもらいたくない

 東電福島第一の原発問題は、いつ終息するのか素人目には全く分りません。地域住民の健康被害の面では、3年、5年、10年いやそれ以上のスパンが必要でしょう。とりもなおさず初期対応のまずさがその要因といえるでしょう。メルトダウンを示すデータがあるにもかかわらず、それをにおわす発言をした保安員を更迭するなど、隠蔽体質が今に影を落としているとしか思えません。
 今になって撒き散らした放射性物質の総量は、広島原発の130倍ともいわれ、識者も原発周辺住民は「ヨウ素剤飲むべきだった」(※1)と言う始末。こんなことで退去をやむなくされている住民に会わせる顔があるでしょうか。
 私もこのブログ(※2)で、「造血幹細胞採取は不要」との判断に疑問を述べました。最近急性白血病で亡くなった作業員に対して、東電側は「原発作業との因果関係は認められない」とコメントしていますが、造血幹細胞を採取していれば、助かったやも知れません。
 後手後手に回る策ほど空虚なものはありません。我々が関わり得ないところで決まった次の総理には、くれぐれも轍を踏まないようお願いしたいと思います。

(※1) http://www.asahi.com/national/update/0827/TKY201108270350.html?ref=rss
(※2) http://miwaokina.blog26.fc2.com/blog-entry-2102.html

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DIY

 ノートパソコンは、軽く、持ち運びも楽で便利なのですが、表示部分が低く、どうしても前かがみの姿勢になってしまいます。設置角度が変えられるような、例えばこのような専用のテーブル(※1)も市販されているのですが、わざわざ買う必要もなく、特に私の場合、椅子に腰掛けて「ラップトップ」の文字通りひざ置きで使う場合が多いので、市販の物は使えません。そこで工作です。

 材料は素麺の使った後の進物箱。パソコンと接する部分には、傷が付かないよう板ゴムをダブルフェースで貼付けました。後で気がついたのですが、縦のアングルをはめ込み式にすれば、使わないときには、箱の中に収容できました。
 キーボードが傾斜して打ちづらくはありますが、慣れればさほどでもありません。表示部が15cmほど上に上がることで、ずいぶん首の辺りの感じが違います。
 なにか木を使って作ろうか、と思ったときには、私の場合すぐに素麺の進物箱の利用を考えます。古来から最適とされるもみの木を使っていますので、強度もあり、進物用で柾目も通っていて綺麗です。せっかくの進物箱、素麺を食べてしまえば後はゴミとばかりすぐに捨ててしまわず、皆さんにも何かに再利用をしていただきたいと願っています(安売りの素麺進物箱ではうまくいかないかもしれませんが)。

(※1) http://www.donya.jp/item/18070.html

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