便利さ・・・?

 世の中どんどん便利になります。でもちょっと安易すぎないか不安もあります。食、今やファーストフードでないと売上げが伸びません。私共のつくる食材が伝統食品ということもあり、ひがみ根性もあって、家庭の味がどんどんなくなり料理をしない主婦が増えていくことに疑問を感じます。近い将来おせちを作れる主婦は数えるほどになることでしょう。一方団塊の世代、退職したおじさまが料理教室に通っています。私共の食材は今後この人達が頼りです。
 こんな話も聞きます。友達の家に遊びに行った子供がトイレで用を済ませた後、水も流さず、便器の蓋も閉めずそのままにするそうです。その子の自宅では、トイレに入れば自動的に蓋が開き、用が済めば自動的に水が流れ蓋が閉じる便器を使っているのです。教育の問題以前に便器でここまでする必要があるのでしょうか疑問です。
 疑問を言えば他にもいろいろありますが、その便利さを享受しているのも事実です。いろんなリモコン、もう手放せません。「それくらいちょっと動けばできるだろ!」と言っていたのは昔のこと。便利さと、怠け癖や知識の後退、その狭間です。

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医療技術

 今月12日のニュースに、血液製剤によってHIVに感染している夫婦が子供を持つことを望み、精子からHIVを除去した上での体外受精を申請している、というのがありました。不幸にもエイズウィルスに感染すると、自分の生命の危険はおろか、感染を恐れ子供すら持てないというのが私の知識でしたが、今や試薬や遠心分離などで精液からHIVを除去する技術が開発され、これまで生まれた37人の赤ちゃんに感染のケースはないとのこと。今回のケースでは妻も感染しているのですが、ウィルスが弱く子供への感染確率が低いとのことです。
 前にも書きましたが、こういうニュースが起こったときだけでなく、医療技術の進歩情報はもっと広く知らしめるべきだと思います。果たして自分の受けている治療は最新なのだろうか、もっと別の選択肢はないのだろうか、患者は不安ですし、ひょっとすれば患者と向き合うお医者さん自身も最新の技術をご存じないかも知れません。
 「白い巨塔」にみるように、手腕や技術はそのお医者さんや病院にとって有利な条件ですが、こと医療に関しては情報は大いに公開し、先達は後輩を育ててもらいたいものです。

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ぶりっじばんざい

 答え(12月9日分)
 

  A K Q 9  
K 8 7
9 8
K Q 7 4
J 8 4 2 N T 6
6 2
W E  
Q T 4
A K 7 6 Q T 4 3
T 8 5 S J 9 6 3
  7 5 3  
A J 9 5 3
J 5 2
A 2
 

 ハートのフィネス自体は、ハートの別れがどうであれ、1トリックしか取られない安全プレイで問題はありません。しかし実際のプレイではEに10で取られ、ダイヤのQを返されハートKでのラフを強いられたのです。ダウンのしそうも無い手で結果1ダウンの大失敗です。
 ハートのフィネスをする前に、クラブでダイヤを捨てておくべきだったですね。

ライブカメラ

 益々今の世はネット社会だと知らしめるニュースです。ブラジルサンパウロの別荘に入った泥棒をドイツ出張中に気づき、警察に通報、逮捕したのです。別荘に取り付けた監視カメラの映像をネットに乗せ、そのライブカメラの映像を見ていての発見、ドイツからの通報を受けた現地警察もさぞかし驚いたことでしょう。
 プライバシーの観点から契約者の各部屋にカメラを取付けるわけにもいきませんので、警備保障会社も今後仕事が奪われないかうかうかしてはおれません。なにも常時映像を見ている必要もなく、例えば異常があれば携帯電話にコール、カメラ映像で確認、でも良いわけですから、泥棒さんも悠長な作業はしてはおれません。「セ○ムしてますか?」 が 「ライブカメラしてますか?」 に代わるかもしれませんね。

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穂坂衛氏

 今朝の朝日新聞の紙面には、ウィニー有罪の文字が踊る中、「みどりの窓口」のシステム開発で米学会からこの10月に表彰された穂坂衛氏が取り上げられています。
 氏は航空学科を出たものの、終戦後、航空機開発が封印され(現在の日本の技術遅れの最大の要因でしょう)、国鉄に入社、そこでコンピューターに出会ったとあります。一日200万件の発券をするシステム、ダブルアクセスを防止するため一々ファイルをロックしていたのでは処理が追いつかないでしょうから、そこには特別の工夫が取り入れられているのでしょう。その後もいろいろなシステムを手がけ、80才を越えた今は奥さんの介護で料理に挑戦とあります。最後のコメントがいいです。「主婦の脳はすごいことをやっているんだって、あらためてわかりました。」
 同一紙面の社説では、ウィニーの有罪に対し「開発者が萎縮する」と批判をしています。 「いやいやそうじゃない。人がダメだというのならば、他の方法でやってやる。それが開発者だ。」 穂坂氏ならそのようにおっしゃる気がします。

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きやすめ?

 昨今の運動不足と体重の増加を鑑み、エアロバイクを導入してみました。
飽きたら元も子もないので、安めの機種を通販にて購入しました。
以来10日あまり、毎日1時間以上は漕いでいます。
録画したテレビ番組をみながら、あるいはゲームをやりながらといったながら運動をやっていますので今のところは続けられそうな感じです。
残念ながら今のところ体重の変動はほとんどありません。
冬眠に備えて養分を蓄えがちなこの時期、悪化しないだけまだましなのかもしれません。
食う量を減らせというツッコミはさておいて。

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奈良県が生まれた日

 ここ奈良県に生まれ奈良県に住みながら、この地のことについて知らないことが多々あり、県の広報が発行しているメルマガはそのことを知らしめてくれます。今回のテーマは「奈良県が生まれた日」(※1)でした。
 明治新政府の「廃藩置県」によって県政が布かれ、その時に奈良県も誕生しました。そのまま今日に至っているのかと思っていたのですが、実は5年後堺県に合併され更に5年後大阪府に合併されたのだそうです。その後は一地方の奈良側から道路の整備や、治水、産業の振興などの要求してもなかなか聞き入れてもらえないことが多く、ついに「奈良県再設置運動」が推し進められ、署名や陳情の効果もあって、6年後奈良県の再設置が承認されたそうです。
 なにか今の地方を切り捨てていく行政の方向とだぶって思えてきてしまいます。国の交付金で生活する時代は過ぎようとしています。村おこしや町おこしが各地で行われていますが、地方の活性化はそれでなくてはなりません。その地に住むものからの高まりでないと成し得ないでしょう。
 奈良県のみならず各県にも地方として独立するには紆余曲折のあったことでしょう。都道府県の中に「財政破綻」をつくらないためにも、古き成り立ちに学ぶのも良いことです。裏金や私服を肥やすトップなどもってのほかです。

(※1) http://blog.mag2.com/m/log/0000068638/

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ATM被害対策

 セブンイレブンの新聞広告を見ました。ATMが重機で強奪される被害に会い、それに伴う広告です。「暴力的にATM内の現金を抜き取った場合、紙幣が緑色に着色される特殊なインクが噴出する。」と、紙幣の束の右上隅から4分の一ほどが黒ずんだ写真見本と共に、そのような紙幣は受け取らないように呼びかけると同時に、「ATMを奪ってもお金は使えないよ」と犯罪を阻止するねらいです。
 「なるほど」と感心しました。異常事態とのことで、貨幣損傷等取締法もクリヤしているのでしょう。周知徹底されこの紙幣が流通しなくなると、この手の犯罪阻止には威力を発揮しそうです。その意味では犯罪が起こってからではなく、起こる前にこのような広告をすべきだったのではとの気がします。
 根本的な解決方法ではありませんが、犯罪者が「これは割に合わない仕事」と思ってくれれば効果がありそうです。それまでは紙幣の回収も無理で被害に会うことにかわりはありませんし、善意の第三者に渡った場合にも「それは使えません」とも言えないでしょう。
 犯罪者との知恵比べ、「犯罪とは割に合わないものだ」との社会になるまで、しばらく見守ることにしましょう。

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ぶりっじばんざい

 問題です。
 

  A K Q 9
K 8 7
9 8
K Q 7 4
N
W   E
S
7 5 3
A J 9 5 3
J 5 2
A 2

 コントラクトはSの4ハートです。WはダイヤA、Kと取り、次いでクラブにリードを替えてきました。SはこれをAで取ります。もう一枚取られても良いですから、切り札がどちらかの手にQ-10-x-x とあっても良いように、安全プレイでハートAを取り、次いでハート3をリード、Wから6が出たのを確認してハート8でフィネスをします。ところがこれが大失敗。どう失敗だったのか、考えてみてください。

財政破綻

 財政破綻し、そのつけを負担してもらうべく開かれている夕張市の市民説明会の様子がテレビで放映されています。声を荒げての怒りが市職員にぶつけられていますが、その背後からは職員に怒りをぶちまけてもどうしようもない、落胆とあきらめの様子が伝わってきます。市を離れる人の多いのも当然のことです。出ていってやっていけるだけの余裕のある人はまだ恵まれています。出て行くに出ていけない弱者、故郷を離れられない人、残る人には益々負担が増えます。
 破綻に至った経過は皆さんご存じの通り、後押しをした道や国も今となっては他人事、銀行が破綻した時の手厚い保護とは大違いです。三位一体と称する地方分権政策の一つの見せしめの感じがします。その一方で、事ここに至るまでにはずいぶんと良い目をされた世渡り上手な企業、個人もおられることでしょう。
 
 実はこの夕張市の破綻は他人事ではありません。我が奈良県の御所市はワースト3ですし、我が桜井市も44位に堂々ランクインをしています。両市は共通して同和問題に予算を裂き、市の財政を支えうる大企業を持ちません。桜井市はかつては吉野杉・檜の集積所、材木の街でしたが、放置された広大な貯木場はいつの間にかパチンコ店とスーパーに代わっています。今にして思えばまとまった土地を市の活性化に利用できるチャンスだったかも知れません。
 あなたの市は大丈夫でしょうか。地方分権で国からの補助金はもう当てにできません。確かな目の長期ビジョンをもつ指導者が求められます。夕張市はその意味で我々に一石を投じてくれました。

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